TAMIYA  1/32   零戦二一型

 

制作コンセプトは、空母赤城から離艦する直前で

真珠湾奇襲が初任務のキレイに整備された零式艦上戦闘機二一型。

二一型最強説

「零戦の強みの1つは、その長大な航続力である。

航続力が長ければ、開戦時のフィリピン攻略戦の様に本来空母を必要とする作戦でも

基地航空隊だけで作戦を完遂できることもある。(中略)

この航続力において二一型は傑出しているといわれる。」 by Wiki

航空機はその形状から、操縦席を胴体に納めると、細部まで塗装が出来なくなる為に、

先に、パーツ整形→ 洗浄→ 組立→ 接着→ 塗装→ デカール貼り→ スミ入れ。

と、一連の制作工程を終了させなければなりません。

最大速度:533km/h 最大航続距離:3,350km

なので、説明書の順に作るのではなく、同じような作業を行うために

それぞれのパーツごとの、制作グループ分けを段取らなければ、

非常に効率が悪くなって、短時間の間に

何度も、何度も、同じ塗料をハンドピースに注ぐようなことになっちゃいます。

そして、注意力が散漫になり、

Mr.カラーNo.126 コクピット色(三菱系)の瓶を倒したりします・・・

形が見えてきて、塗装されて、スミ入れまで行うと、

そこはやっぱり、すごくカッコイイのです。胴体に納まり、見えなくなるのが分かっているのに、ついつい、作りこんでしまいます。性分なのでしょうか。シート昇降用にゴム紐が使われていたそうなので、0.3mmの真鍮線で細工しました。


計器版はクリアパーツを組み込むのですが、

このキットはクリアパーツの裏側からデカールを貼ります。

正面から覗くと、計器のガラス部分を再現した球面状のクリアパーツを透かして計器を見ることになり、レンズ効果を伴って、とってもリアルです。

なんと、このキットには、風防のマスキング用に専用のマスクシールが入っています。

カンタンにキレイに、そして、素早くマスキングが完了します。

まるで、どこかの宣伝文句のようですが。

初めに黒を塗ります。その上に機体色である灰緑色を塗装します。

すると、風防越しに内側の黒が再現されます。

マスキングシールを剥がすと、外側は機体色と同じ灰緑色。

エンジン:栄十二型空冷星型14気筒940馬力

集合排気管はアクセントとして

オートバイのエキゾーストパイプに焼け色が付いた状態風にしてみました。

しかし、機体に取り付けて、エンジンカウルで覆われると

まったく見えなくなります・・・

気化器空気取入口

零戦は徹底的な軽量化の為、超々ジュラルミンが採用されていたそうなので

まず、下地色にガイアノーツの123スターブライトジュラルミンをエアブラシで塗装します。パネルラインとリアルに再現された、凹リベットの超絶モールドを活かす為、サフェーサーは使いません。

機体の色は灰緑色(かいりょくしょく)。ものすごく微妙な色です。

どんな色で塗られていたのか、よくわかりません。

なので、キットに入っていた塗装ガイドなる印刷物を、色見本にして調合しました。

最終的に使った色は、

Mr.カラー C56明灰緑色+ガイアノーツ211灰緑色+EXホワイト+025橙黄色の4色。

それぞれを、6:2:1:1くらいの割合で混色しました。

Mr.カラーC56明灰緑色をベースにして、極少量づつ他の色を混ぜながら、

シルバーを塗ったプラ板に試し吹きをしていきます。乾燥を待ち、また他の色を加えながら色の調子を整えていきます。これを繰り返します。

混色は引き算ができないので、混ぜる時の量を“こんな少しで変わるかな?”くらいに控えめにしないと、また、一からの出直し。をすることになります。

ここは、こだわり所なので、イメージした見本色になるまで、丁寧に見極めます。

そして、3〜4倍くらいまで薄め液で希釈したシャブシャブ状態の塗料を、

エア圧をおもいきり絞った状態の低圧で吹きつけます。

いや、吹き付けるというよりは、

気持ち的には、塗料を乗せていく、あるいは置いていく、といった感じでしょうか。



吹いた直後には、塗料が乗って、しっとりとした面が現れます。

その状態を少しでも超えると、塗料が流れてしまいますので、しっとりの瞬間を次の面へ

そして、また次へと、面を渡り塗りします。

一度では本来の発色にはならないので、3〜4回ほど重ねて、塗装します。

一週間ほど十分に乾燥させた後、デカールを貼ります。その後、3日ほど乾燥させます。

そして、全体のトーンを整えるために、半艶クリアーを塗装します。

これでデカールの不自然な光沢が消え、機体と馴染んで、

出撃前の磨かれた状態のイメージが現れます。その後、さらに一週間ほど乾燥させます。


最後に、パネルラインと凹リベットとを際立たせるため、スミ入れを行います。

エナメル塗料の黒とブラウンを混色して、ペトロールでシャブシャブに希釈します。

これを機体全体に施された超絶モールドに少しづつ、はみ出さないように、丁寧に面相筆で流し込みます。はみ出た部分はジッポオイルで拭き取ります。


完成です。


日本時間1941年12月8日未明、

空母赤城から発艦した零戦は、




片道400kmを飛行して、

パールハーバーに突入した。



ハワイ時間7時10分、日曜日の朝だった。

7時49分、第一波空中攻撃隊は真珠湾上空に到達、


7時53分、旗艦赤城に対して「トラ・トラ・トラ」を打電した。

これは「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味する。


7時58分、アメリカ海軍が

「真珠湾は攻撃された。これは演習ではない」と警報を発した。 by wiki

2008.1.18





最後まで読んでくださりありがとうございました。

Copyright (C) 2006-2012 nolabwork. This site's owner is nolabwork. Some rights reserved.

Best viewed: in Safari6.0.1 or Firefox 16.0.1+ OS: Mac OSX 10.7+

 
inserted by FC2 system